シルバー産業新聞社ニュース
高齢女性の2割強が低栄養
16年国民健康・栄養調査
- 厚生労働省が9月21日に公表した「平成28年国民健康・栄養調査の結果」によると、65歳以上女性の22・0%に低栄養傾向がみられた。10年前16・8%から約5ポイント増加。85歳以上だと34・3%で3人に1人が低栄養となっている。65歳以上男性は13・6%から12・8%とやや低下した。
一方、肥満者の割合は全体平均が男性31・3%、女性20・6%に対し、男性60代32・3%、70歳以上28・6%、女性60代24・2%、70歳以で23・2%と、女性高齢者は成人の平均を上回った。
また、糖尿病が強く疑われる人の割合は成人男性の平均16・3%、女性9・3%に対し、男性60代21・8%、70歳以上23・2%。女性60代12・0%、70歳以上16・8%と、男性の方が割合が高く高齢者でより顕著となっている。
食生活に関する調査
1日当たりの食塩摂取量は成人男性10・8g、成人女性9・2gで10年前の12・2g、10・5gからいずれも減少。しかし、摂取目安量8gをいずれも超えており、男性60代11・4g、70歳以上10・8g、女性60代9・8g、70歳以上9・4gだった。
また、野菜摂取量は、男性276・5g、女性270・5gと過去最低。その中で男女とも60代では平均300g以上摂取しており、摂取目標の350gを上回る人の割合も最高だった。高齢者ほど目標に近い量を摂取できていた。
国民健康・栄養調査は毎年実施し、今回は全国2万4187世帯を抽出、1万745世帯から回答を得た。調査期間は昨年10月から11月。
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